#021:「見つける」ということ

こんにちは。
代々木ゼミナール地理講師の宮路秀作です。

昨日、ようやく参考書の四回目の校正が終わりました。
四校というやつです。

地理は現代世界を学ぶ科目です。
そのため、日々情報が更新されていきます。

原稿を校正すれば新しい情報が更新され、それを反映させるべく校正すれば、また新しい情報が更新される。
そんな「いたちごっこ」をくり返しているうちに、四校目まで来てしまいました。
しかし、校正はこれで終わりにして、一日も早く世に出したいと思います。

今回の参考書は、「二次・私大対策の決定版!」として地理選択者にとって定番となるものです。
誰も言ってくれないので、自分でいいます☆

もちろんセンター試験もカバーします!
むしろセンター試験では地誌の出題が増加した分、威力を発揮するでしょう!

「系統地理編」と「地誌編」の二分冊です。
4月までには発売されると期待したいところです。

さて、今回は「どんな勉強をすれば、学力の向上が期待できるのか?」について考えてみたいと思います。

基本的に、勉強というものは「教わる」、「覚える」をくり返していくものです。
答えを見つけていくのが「学問」ですので、勉強とは異なります。

勉強とはすでに誰かが見つけた答えを理解することであり、知ることです。

これまで多くの受験生を指導してきて思うことがあります。
それは、できる生徒は「見つける」という作業をしているということです。

受験生が思う良い授業というのは、「解りやすい授業」だと思います。
この「解りやすい」というのが非常にやっかいなもので、「解ったつもり」になっていることが多々あるのです。

しかし、戦闘力を高めるためには、多くの自主練習が必要です。
知識の定着は、自分で行うものです。

勉強のできない受験生は、この自主練習、いわゆる自習の時間が決定的に足りていないのです。

授業で教わる。
そして、その中から「このやり方はどうかな?」と学力の向上を期待できるやり方を見つけていきます。
自分で。

常に、教わったやり方に対するアンチテーゼを見つけていくのです。

この作業がすごく重要なのですが、「あの先生の教え方が悪い」とか言っているようではダメですね。

多くの時間を割いて、自主練習をする。
その方法を自分で見つけていく。

この意識を持っている受験生は、成績が良い傾向にあります
新年度、わたくしの授業を受講してくれる生徒たちに、このことを重視してもらおうと思っています。

しかし、ただいま入試まっただ中。
4月から教えてきた生徒たちに気を揉みながら過ごす毎日です。

国公立二次試験まであと15日。
風邪引かないように、体調管理を万全で過ごしてください!

前へ!

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