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#010:地理が苦手な受験生に共通していることを探ってみた。その①

こんにちは。
代々木ゼミナール地理講師の宮路秀作(みやじまん)です☆

今日は、地理が苦手な受験生に共通することをお話ししたいと思います。
今回は、「その①」です

これは、昨年の10月に、ツイッターで発信した内容です。

@miyajiman0621
↑宮路のツイッターのアカウントです。

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すべてにおいて論理的な説明を求めようとする

地理を勉強するさい、「地理は暗記科目ではない」と言う人がいます。

断言します。
地理に限らず、全ての科目が暗記科目です。

全ての科目において、最低限覚えなければならない知識というものがあるからです。

「地理は暗記科目ではない」という先生たちは、必ず二の句を告げます。

「例えば、なぜイギリスの西海岸で綿織物工業が発達しているかというと、沖合いを流れる暖流の北大西洋海流がもたらす温かく湿った空気を偏西風が運んでくるため、西海岸では比較的降水が多い。そのため湿度の高いところを好む綿織物製品の製造に適しているんです!」

たとえ話をドヤ顔で語ったところで、最後は、

これが、いわゆる地理的思考力って奴です(ドヤッ

で締めるわけです。

地理が苦手な受験生は、思うわけです!

「わぁ~、地理的思考力ってすごい!」

 

しかし、それで点数が上がりましたか?

「点数が上がった」とは、60点が80点になった程度の話じゃないですか?

オーバー90で安定するようになったかどうかを問うているわけです。

そうなんです。
「地理的思考力を身につけよう!」と意気込んだ受験生の多くが、90点の壁を突き抜けられないんです。

なぜか?
絶対的な知識量が足りないからです。

あまりにも、「地理的思考力」という言葉に毒されています。
毒されている受験生はもれなく、表紙が萌えている、黄色くて分厚い参考書を読んでいます。

知識が増えると、「あっ、そういうことだったのね! ここで、あの話と繋がるのね!」と、人は「なるほど! 納得!」を手に入れます。
地理を勉強していく上でも同じ。

知識量が増えていくからこそ、知識が連鎖していきます

イランはイスラム教徒が多い国です。
イラン・イスラム共和国という正式な国名があるくらいですから。

そして、イスラム教では女性に対して様々な制限があります。
労働しかり、肌の露出しかり。

あっ、なるほど!
じゃあ、イランでは女性の労働力率が低いのかな?

という知識の連鎖が生まれるわけです。

 

まとめます。

地理は暗記科目です。
知識量が増えるから、思考できるようになるのです。

最低限の知識を覚えること。

そして、知識の連鎖を自ら得ていくこと。

そうすることで新しい知見を手に入れることができる。

 

勉強とは本来、これの繰り返しのはずです。

水泳に例えます。
「知識の集積を図ること」は「泳ぐ方法を学ぶこと」です。
「知識の連鎖を図ること」は「早く泳ぐ方法を学ぶこと」です。

まずは泳げるようになりましょう。

特に知識量の少ない理系の受験生は、最低限の知識を確実に暗記していくことから逃げないこと。
地理で点を稼ぎたい人は、これを肝に銘じて勉強をしてください。

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