アイスランドの基本情報
『データブック オブ・ザ・ワールド2020』(二宮書店)による情報を頼りに、アイスランドの基本情報を追ってみましょう。
①アイスランドの位置
アイスランドの正式国名は「アイスランド共和国」です。首都はレイキャビクですね。首都レイキャビクの緯度、経度をみると北緯がなんと64度! 経度は、西経21度。 アイスランド島の北側を北緯66.6度(北極線)が通過するほどですから、かなり高緯度に位置していることが分かります。北極線よりも高緯度側を北極圏といいます。
面積は10.33万平方キロメートルです。そこに人口33.8万人、およそ34万人の人々が生活をしています。
国名:アイスランド共和国
首都:レイキャビク(北緯64度、西経21度)
面積:10.33万km2
人口:33.8万人
アイスランドの面積は、日本の北海道と四国を足したくらいの大きさよ!
②アイスランドの地勢
地勢を見てみましょう。
アイスランドは、ユーラシアプレートと北アメリカプレートの境界、大西洋中央海嶺の上にある世界最北の島国です。そのため、火山や温泉。この火山は、「ギャオ」と呼ばれていますね。いわゆる、プレートの裂け目で見られる火山ですね。
周辺の島しょとしてヴェストマン諸島、そしてグリムセイ島などがあります。このヴェストマン諸島なんですけれども、このアイスランドの本島から南の海上10キロの場所に集まった小さい島々です。この「ヴェストマン」というのは、アイスランドの言葉では「西洋人」という意味があるんだそうです。30以上のちっちゃい島からなるんですけれども、人が住んでいるのはヘイマエイ島っていう島だけで、およそ4,000人ぐらいの人が住んでいるらしいです。ここはなんと、「現代のポンペイ」と呼ばれているらしいんです。
「ポンペイ」のことをご存知無い方のためにちょっとお話をしましょう。イタリアのナポリという町がありますけれども、ポンペイはナポリの近郊にあった古代都市す。西暦79年、ここにあったベスビオ火山の大噴火によって流れてきた火砕流で埋まってしまったという都市。現在は、世界遺産に登録されています。
ヘイマエイ島が「現代のポンペイ」と呼ばれるぐらいですから、「爆発によって飲み込まれたっていう事実はあったのか!?」というと、1973年にあったんです! すごいんです! 農家の農場にいきなり割れ目ができて、そこから溶岩が流れ出てきました。この溶岩によって、民家という民家が飲み込まれてしまいました。 しかし、ここに住んでいた人たちが海水をぶっかけまくったらしいんですよ!
海水をぶっかけろーーーーーーーーー!!!!!
水を汲んできてはかけて、汲んできてはかけてを繰り返した。これで溶岩は冷え固まって、溶岩の流れを阻止したそうです。しかし、これによって、ヘイマエイ島の人々はアイスランド本島への疎開を余儀なくされたそうです。
これは、わたくしの生まれ故郷である鹿児島の桜島にも同様なことがありました。桜島では「大正の大噴火(1914年1月12日)」という大噴火によって、桜島に住んでた人たちが種子島に避難しました。わたくしの じい様がこの桜島で生活していましたが、「大正の大噴火」の時に種子島への移住を余儀無くされました。そこでうちの母ちゃんが生まれ育ち、そこにやってきていた父ちゃんと知り合って結婚したそうです。だから、わたくしの生まれは種子島なんですよ。種子島で生まれて鹿児島市で育って、そして現在東京にいると。
何を隠そう、みやじまんは種子島生まれ!
そして、もう一つのグリムセイ島という島は、アイスランドの北方40キロぐらい行ったところにあります。現在、ここに70人ぐらいの人々が生活しています。グリムセイ島には病院がないので、3週間に1回、医者が飛行機で診察をしに来ます。観光としていけるのかは分かりませんが、行けるならば行ってみたいもんですね。
③アイスランドの気候
さて、気候を見てみましょう。
アイスランドの気候でございますが、北大西洋海流、この暖流の影響を南から受けますので、島の南部は高緯度のわりには温和な気候を示しています。ところが北方から東グリーンランド海流という寒流が流れてきますので、アイスランド島北部はとにかく寒いです。ツンドラ気候(ET)が展開します。この気候下では最暖月平均気温が10℃を超えません。夏に10℃超えないためやはり北部は寒いです。
首都のレイキャビクは南部に位置しています。1月の平均気温は0.0℃です。10月の平均気温が11.2℃、平均気温は4.7℃、年降水量は850 mmとなっていて、西岸海洋性気候(Cfc)が展開します。西岸海洋性気候(Cfc)とは、Cfbよりも夏の期間が短く、「月平均気温10℃以上が4か月未満」という特徴をもつ気候です。
アイスランド島は北部に寒帯気候、南部に温帯気候がそれぞれ展開しているのよ!
アバターとして使用しているキャラは、作画してくださった沖元由佳さんのご厚意により、『マンガで地理が面白いほど分かる本』(KADOKAWA)より引用しています。
無断転載、無断引用、直リンなどは固く禁じます。